北海道の東に位置する阿寒湖のほとりには、今も約120人ほどのアイヌの人々が暮らしています。
昨年の冬、そんな阿寒湖でモノづくりを続けるアイヌ工芸の作り手さんの作家活動を伝える「AKAN AINU ARTS & CRAFTS → NEXT」(https://akanainu-next.jp)というプロジェクトから生まれた、CI=KAR-ITA(チカㇻイタ)のパッケージデザインを担当させて頂きました。
CI=KAR-ITAはアイヌの言葉で「わたしたちが -作る-皿」を意味していて、皆さんご存知ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」で使われている北海道産白樺の間伐材を使用した木皿のうち、廃棄直前のものに阿寒湖の木工作家さん達が文様を施し、漆加工を経て生まれ変わった器です。
CI=KAR-ITAのパッケージ天面の文様は 、植物からの資源を使い繋いでいくというアップサイクルのコンセプトと、このプロジェクトに携わる皆さんの想いが廻りめぐるよう、「環」をモチーフに、アイヌ工芸作家の下倉絵美さんに文様のデザインをお願いしました。緊急事態宣言発令中で直接会うことが叶わないまま、それでもオンライン上で何度も何度も話し合いと調整を重ね描き上げていただいた文様は、アイヌの良さを残しつつも、新しい時代を切り拓いていく新しさを感じるものになったと思います。
最後に、パッケージと一緒に作成した商品説明の文章がとても素敵なので引用させて頂きます。
樹木から頂いた体(素材)を、余すことなく使い繋ぎ、 想いと共に循環する未来へ。
わたしたちから、あなたの元に、めぐる想いをこのイタに乗せて。
アイヌでも、北海道出身ですらない私がデザイナーとして携わる事で、アイヌ工芸作家の皆さんのこれからのモノづくりに、新たな可能性を感じていただけたら嬉しいです。阿寒湖でお世話になった皆さん、本当に有り難うございました!